アマリリス (Hippeastrum x hybridum) の生育開花におよぼす遮光の影響

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  • 松田 鹿徳
    九州大学大学院農学研究院植物資源科学部門農業植物科学講座園芸学研究室
  • 大久保 敬
    九州大学大学院農学研究院植物資源科学部門農業植物科学講座園芸学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Reduced Irradiance on Growth and Flowerlng of Amaryllis (Hippeastrum x hybridum)
  • アマリリス(Hippeastrum x hydridum)の生育開花におよぼす遮光の影響
  • アマリリス Hippeastrum x hydridum ノ セイイク カイカ ニ オヨボス シャコウ ノ エイキョウ

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抄録

Effects of reduced irradiance on growth and flowering of amaryllis (Hippeastrum x hybridurn cv. Apple Blossom) were examined. Low irradiance delayed flowering and reduced flowering rate, whereas the leaves were long. Measurement of fresh and dry weight of the flowers and scape, leaves, bulb and roots and their distribution to each organ suggested that the dry matter accumulation in the bulb is suppressed by low irradiance, subsequently it causes the abortion of flower buds or inhibition of flower bud development inside the bulb.

遮光処理がアマリリスの生育開花におよぼす影響を調べた. 強い遮光処理は開花率を減少させ, 開花日を遅らせた. 開花率及び開花時の花茎長は無遮光処理よりも27.5%遮光処理のほうが優れた. 逆に葉の長さは遮光程度が進むにつれて長くなった. 程度を変えた遮光処理による花・花茎, 鱗茎および根の生体重および乾物重, ならびに生体重及び乾物重の各器官への配分率の変化から, 光の量が少なくなると植物体は小さくなるが, 葉の生長は促進され, 逆に鱗茎が小さくなることが明らかになった. すなわち, 遮光により, 鱗茎への貯蔵養分の供給が減少し, それによって鱗茎の栄養分を消費しながら鱗茎内で進むと考えられる花芽の発達が抑制され, その結果, 開花が遅れ, 開花率も減少することが示唆された.

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