ブリ養成親魚の排卵誘導におけるホルモン投与法の検討

  • 中田 久
    九州大学大学院農学研究院動物資源科学部門海洋生物生産学講座海洋生物学研究室 | 長崎県総合水産試験場
  • 今吉 隆志
    九州大学大学院生物資源環境科学府水産学専攻生物生産学講座海洋生物学研究室 | 九州大学大学院農学研究院動物資源科学部門海洋生物生産学講座海洋生物学研究室
  • 荒川 敏久
    長崎県総合水産試験場 | 九州大学大学院農学研究院動物資源科学部門海洋生物生産学講座海洋生物学研究室
  • 松山 倫也
    九州大学大学院農学研究院動物資源科学部門海洋生物生産学講座海洋生物学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Hormonal Treatment for Induction of Oocyte Maturation and Ovulation in Cultured Yellowtail, Seriola quinqueradiata
  • ブリ ヨウセイ オヤウオ ノ ハイラン ユウドウ ニ オケル ホルモン トウヨホウ ノ ケントウ

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抄録

ブリ養成親魚からの人工授精による採卵技術開発の一環として、HCG1回投与法、HCGプライミング法、およびLHRHaコレステロールペレット埋め込み法により排卵誘導を行い、最適なホルモン投与法を検討した。 卵黄形成がほぼ終了した雌43個体を用い、各ホルモン投与法により排卵誘導を行った結果、HCG1回投与法およびHCGプライミング法では、ホルモン投与後48時間目から排卵が確認され、その48時間目に大部分の個体の排卵が集中した。一方、LHRHaコレステロールペレット埋め込み法では、やや排卵時間が遅い傾向がみられた。各ホルモン投与法による排卵誘導の結果、採卵量の増大にはHCGプライミング法が、浮上卵率や卵質の向上にはLHRHaコレステロールペレット埋め込み法が有効であることが確認された。しかし、ホルモン投与時の作業性や多量に使用するホルモンの価格等を総合的に考慮すると、ブリにおける排卵誘導方法としては、HCG1回投与法が最も簡便で有効であると考えられた。

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