19世紀末の韓国語における日本製漢語 : 日韓同形漢語の視点から

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the use of Nihonkango in the Korean Language in the late 19th century : Focusing on forms of Kango which were the same in Japan and Korea
  • 19セイキマツ ノ カンコクゴ ニ オケル ニホンセイ カンゴ ニッカン ドウケイ カンゴ ノ シテン カラ

この論文をさがす

説明

現代韓国語において,日韓同形漢語が多いことの理由の一つに,近代以降,多量の日本製漢語が韓国語に取り入れられたことがあげられている。しかし,近代語におけるその実態は明らかにされていない。本稿は,日韓語彙交流史の19世紀末に焦点をあて,同形漢語や日本製漢語の実態を調査したものである。1895・6年の『国民小学読本』(近代最初の国語教科書)と,『独立新聞』(近代最初の民間新聞)における漢語(3621語)のうち,同時期の日本語の資料に見られる同形漢語は,2393語で66,0%を占めている。そのうち,同義である2290語の各語において中国・日本・韓国の資料を調べ,それぞれの用例の有無を確認し,出自の判断を行った。その結果,日本製漢語と思われる語は,229語であり,10%を占めていることが明らかになった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ