若年層関西方言の否定辞にみる言語変化のタイプ

書誌事項

タイトル別名
  • The types of language change in Kansai dialect : Observed in the usage of three negative suffixes in the young generation
  • ジャクネンソウ カンサイ ホウゲン ノ ヒテイ ジ ニ ミル ゲンゴ ヘンカ ノ タイプ
公開日
2004-10-30
資源種別
departmental bulletin paper
DOI
  • 10.15084/00002129
公開者
国書刊行会

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説明

若年層の関西方言では,動詞否定形を作る否定辞に,方言形~ン・~ヘンおよび標準語形~ナイの三つのバリエーションが存在する。談話資料をもとにそれぞれの使用実態を分析すると,(1)~ン・~ヘンの選択には語彙的制約・音韻制約・文中における位置が関わっている,(2)基本形では~ヘンが,-kaQ形では~ンが多用される傾向にある,(3)新形式-ku形が使用されている,(4)存在動詞「ある」の否定表現がアラヘンとナイの併用からナイ専用へと移行している,(5)「~ている・~てある」相当形式の否定表現では標準語形が方言形を凌駕している,ということが明らかとなった。標準語との接触という観点から考えると,否定辞使用に見られる言語変化は,〔A〕新形式の受容/拒否の選択,〔B〕新形式受容/旧形式維持の方法の選択,という二つの手続きを踏んでいる。〔A〕には,(1)新形式の受容,(2)混交形の形成,(3)新形式の拒否,の3種の方略があり,〔B〕には,(i)取替え,(ii)棲み分け,(iii)淘汰,(iv)維持,の4タイプが存在する。

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