コーパスを用いた仮定形音融合使用に関する計量的研究

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タイトル別名
  • A Quantitative Study Using Corpora on the Use of Contractions of Conditional Forms
  • コーパス オ モチイタ カリ テイケイオン ユウゴウ シヨウ ニ カンスル ケイリョウテキ ケンキュウ

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抄録

音融合とは,二つ以上の単位が音の転訛などによって一つになったもので,話し言葉によく見られる特徴である。本研究では,『名大会話コーパス(名大C)』『日本語話し言葉コーパス(CSJ)』『日本語日常会話コーパスモニター公開版(CEJC)』を用いて,仮定形における音融合の使用状況について調査し,場面別・性別・年代別に音融合の使用状況にどのような差が見られるかについて,計量的に明らかにする。また,『CSJ』に付与されている印象評定データを用いて,各講演における音融合生起率と印象評定の関連について分析する。 その結果,改まった場面では音融合生起率は低いこと,性別に見ると,男性のほうが女性よりも音融合生起率が高いこと,年代別に見ると,動詞仮定形音融合の生起率は50代以上において高いことがわかった。さらに,仮定形音融合使用と『CSJ』の印象評定データ項目の「講演の自発性」と「発話スタイル」に密接な関係があることもわかった。

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