書誌事項
- タイトル別名
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- On Mochiron 'of course'
抄録
Meiji University
Meiji University
会議名: 言語資源活用ワークショップ2019, 開催地: 国立国語研究所, 会期: 2019年9月2日−4日, 主催: 国立国語研究所 コーパス開発センター
現代語の「もちろん」は「論ずる(こと)勿(なか)れ」という禁止表現から発生したと説明されることがある。近代以前のデータベースを検索すると、古代の六国史に代表される漢文体の文献では、「勿論」の用例は「論ずる(こと)勿れ/勿(な)し」という意味であり、否定辞「勿」と動詞「論」から構成される句であった。現代語とほぼ同様の意味の「勿論」の語の用例は、中世の古記録や『愚管抄』『沙石集』など和漢混交文体による仏教関連の文献から見られるようになる。用法は文末における名詞述語が主であった。近世には、ジャンルも文体も多様な文献に用いられ、文中や文頭における副詞用法や応答詞的用法も出現する。古代の禁止表現と中世以降の「勿論」の関連は不明だが、日本語のみならず中国語・韓国語においても漢字語「勿論」の研究が進められ、さまざまな知見が見出されている。通言語的な議論の深化が期待される。
source:https://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/lrw2019.html
identifier:明治大学
identifier:明治大学
収録刊行物
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- 言語資源活用ワークショップ発表論文集 = Proceedings of Language Resources Workshop
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言語資源活用ワークショップ発表論文集 = Proceedings of Language Resources Workshop 4 128-138, 2019
国立国語研究所
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174721845760
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- NII論文ID
- 120006786329
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1328/00002561/
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN