領域「健康」における食と安全の臨床心理学的考察

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  • Food and Safety and the Concept of ‘Health’: Consideration from Clinical Psychology

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抄録

領域「健康」について、健康の捉え方にいくつかの課題が指摘されている。本稿では、それらを整理し、心の健康と病理を扱う臨床心理学の視点から健康について検討した。健康とは、「情緒的成熟」や「性格の強さ」などいくつかの精神的要素に分けられ、単一の概念として説明されるものではないことを提示した。さらに領域「健康」に含まれる食と安全について取り上げ、幼児期の食と母親との関係は、その後の子どもの耐えられる能力への発展へ、安全教育は成長後の安全感や自己のコントロールにつながることを指摘した。人間形成の土台作りの時期である幼児期において、食と安全がなぜ重要なのか、どう影響を及ぼす可能性があるかについて臨床心理学見解を知ることは、子どもに関わる問題が増加するなか、保育者にとってその重要性は増していくと考えられる。

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