書誌事項
- タイトル別名
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- The Chrysanthemum and the Sword : The Story behind the Book
- 『菊と刀』誕生の背景
- キク ト カタナ タンジョウ ノ ハイケイ
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説明
ベネディクトは、文化は個人や社会変化に対する可能性と開放を含むものであり、ひとたび人間が文化の力を意識し始めると、社会の要求に合うように修正され得るもので、文化は望まれる将来の世界への鍵のようなものと考えていた。 本稿は、ルース・ベネディクトによる『菊と刀 日本文化の型』を原点に立ち戻って考えるものである。すなわち、「菊」と「刀」の意味するものは何であったか、また、『菊と刀』誕生の過程を調べ、『菊と刀』に繋がった「戦時情報局」における報告書、“Japanese Behavior Patterns”とはいかなるものであったのかを考える。さらに、ベネディクトの文化に対する考え方が、戦時中の覚書や報告書にどのように反映されているかを見る。 戦後五〇年が経過し、また一九九八年にはベネディクト没後五〇年を迎えるにあたって、ベネディクトの戦時中の研究が明らかにされるのが待たれる。本稿では、とくに『菊と刀』の研究には不可欠である“Japanese Behavior Patterns”を中心に資料を紹介し、その意味を考える。
収録刊行物
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- 日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要
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日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要 13 35-45, 1996-03-31
国際日本文化研究センター
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174724248960
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- NII論文ID
- 120005771993
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- NII書誌ID
- AN10088118
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- ISSN
- 24343110
- 09150900
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- NDL書誌ID
- 3977719
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
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- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可