多職種連携の実態と主観的幸福感の関係-幸福な専門職はチーム医療に「協力」する-

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タイトル別名
  • The Relationship between the Actual Inter-Professional Collaboration and Subjective Well-being: Happy Professionals Tend to 'Collaborate' Effectively in Inter-Professional Teams
  • タショクシュ レンケイ ノ ジッタイ ト シュカンテキ コウフクカン ノ カンケイ : コウフク ナ センモンショク ワ チーム イリョウ ニ 「 キョウリョク 」 スル

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説明

【目的】本邦においては,多職種連携と主観的幸福感の関係性は究明されておらず未知の領域に留まっている。本研究の目的は,多職種連携の実態と主観的幸福感の関係を計量心理学の手法を用いて明らかにすることである。 【方法】クラウド上に構築したサーベイシステムに対象病院の多様な職種の従業員がアクセスし,有効性と妥当性が確認されている多職種連携の実態と主観的幸福感を計測する質問票を用いて358件の有効回答を得た。 【結果】主観的幸福感のスコアが高いグループの方が多職種連携の3因子それぞれにおいても得点が高いという傾向がみられた。また,主観的幸福感の「人生満足」は多職種連携の「パートナーシップ」(標準偏回帰係数0.196,p<0.05),「協力」(標準偏回帰係数0.240,p<0.001),「調整」(標準偏回帰係数0.273,p<0.001)の3因子すべてに影響していた。 【結論】主観的幸福感が高い専門職は,多職種連携・チーム医療に積極的に「協力」するという傾向が示唆された。診療報酬制度による経済的インセンティブのみならず,医療専門職の主観的幸福感向上に資する介入の必要性がある。

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