日本の初期看護教育にF .ナイチンゲールが与えた影響-使用されたテキストと卒業生の看護書から-

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  • ニホン ノ ショキ カンゴ キョウイク ニ F ナイチンゲール ガ アタエタ エイキョウ シヨウ サレタ テキスト ト ソツギョウセイ ノ カンゴショ カラ

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抄録

本研究は,日本の初期看護教育に使用されたテキストと卒業生の看護書からF.ナイチンゲールが日本の看護教育に与えた影響について明らかにすることを目的とした。看護教育に使用されたテキスト『ハンドブック・オブ・ナーシング』と平野鐙著『看病の心得』,笹岡とよ子著『看病法』の3 冊をもとに分析・検討した。その結果は以下のように要約される。ナイチンゲールが『ノーツ・オン・ナーシング』の中で述べている看護の視点と一致することが多くみられた。それは,看護の本質として病人を中心にすえ,病人を中心に環境を整えることに主眼がおかれていた。日本の看護教育が開始された時点から,ナイチンゲールの看護の思想が有形,無形に日本の看護教育に大きな影響を与えていたことが検証された。

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