学習指導要領におけるボールゲームでの技能内容の変遷に関する研究 : 「 ゴール型」ゲームにおける「集団的技能」に着目して

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  • ガクシュウ シドウ ヨウリョウ ニ オケル ボールゲーム デ ノ ギノウ ナイヨウ ノ ヘンセン ニ カンスル ケンキュウ : 「 ゴールガタ 」 ゲーム ニ オケル 「 シュウダンテキ ギノウ 」 ニ チャクモク シテ
  • Transition of Skills Contents of the Ball Games in the Curriculum Guidelines: -Focusing on“ Collective Skills” of“ Goal-Type” Games-

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抄録

本稿では,戦後の学習指導要領における「ゴール型」ゲームの戦術的内容を示すと考えられる「集団的技能」に着目し,戦術的課題の取り扱いの変遷について検討した。その結果,ボールゲーム指導では一貫して「ゲーム」の質を向上させることが目指されてきており,その中で「集団的技能」は,ボール操作や身体操作の技能である「個人的技能」と「ゲーム」を結びつける媒介項として位置づけられ,この「集団的技能」の位置づけが現行学習指導要領における「ボールを持たないときの動き」として踏襲されていることが明らかになった。そして,戦術的要素である「集団的技能」を容易で単純なものから複雑で難解なものへと線形的に積み上げて全体の「ゲーム」に発展させるように企図されてきたものであるため,「ゲーム」そのものの変容をとらえる観点を見出す必要性があることが示唆された。

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