南大洋における観測からみた海洋長期変動

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  • Long-term oceanic variabilities observed in the Southern Ocean
  • ミナミタイヨウ ニ オケル カンソク カラ ミタ カイヨウ チョウキ ヘンドウ

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抄録

南大洋ではいたるところで海水特性の長期的な変化が生じている.ここ数十年間にわたる観測の蓄積から,南極底層水についてはその密度と体積の減少が明瞭になってきた.相対的に,ウェッデル-エンダービー海盆では暖水化傾向が強く,アムンゼン-ベリングスハウゼン海盆とオーストラリア-南極海盆では淡水化傾向が強い.沿岸大陸棚上では,ロス海やウェッデル海南西部の陸棚水に淡水化傾向が観測されている.沿岸高密度水の淡水化と底層水特性変化との関連性,暖水化・淡水化の定量的評価とメカニズムの理解が求められており,沿岸氷海域での持続的な観測の確立が望まれる.

収録刊行物

  • 低温科学

    低温科学 76 25-31, 2018-03-31

    低温科学第76巻編集委員会

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