多様な視点からトランスサイエンスについて考えるサイエンスイベントの設計と実践 : 「どちらにしようかな? : 未来のお肉から考えるトランスサイエンス」の事例報告

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タイトル別名
  • Design and implementation of science event to think about trans-science from various viewpoints : Case Report of “Which way should I go? Thinking about Trans-science from the Future Meat”

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抄録

本稿は,筆者らがCoSTEPミニサイエンスイベント2019(2019年8月25日開催)で実施した「どちらにしようかな? ~未来のお肉から考えるトランスサイエンス~」の設計と実践についての報告である.本イベントでは,「培養肉」という新しい技術に着目し,参加者に培養肉を「食べる」か「食べない」かを二者択一で選ばせる「どちらにしようかな」と名づけたアクティビティーを採用して,トランスサイエンス問題を取り上げた.選択の際,段階的に培養肉についての情報を提供したり,参加者同士の対話を促したりしながら,複数回にわたって選択を行うことで,当該技術についての知識量や理解の程度の差,対話の有無,もしくは立場の違いにより,培養肉に対する考え方が変化するかを体験できる構成とした.事後アンケートの結果から,約4割の参加者の判断が揺らいでいることが確認できた.本イベントの構成や「どちらにしようかな」の形式は,他のテーマ(技術)にも利用できることから,「科学と社会の問題」を扱うイベントとして汎用性の高いフレームワークとなる可能性がある.

収録刊行物

  • 科学技術コミュニケーション

    科学技術コミュニケーション 28 11-27, 2020-11

    北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572174749442816
  • NII論文ID
    120006939396
  • NII書誌ID
    AA12317666
  • DOI
    10.14943/95873
  • HANDLE
    2115/79714
  • ISSN
    18818390
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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