書誌事項
- タイトル別名
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- ニホン ニ オケル ヨリソウ カンゴ ノ ジッセン ナイヨウ ニ カンスル ブンケン ケントウ
- Review of the literature on nursing presence in Japan.
説明
type:Departmental Bulletin Paper
【目的】日本における「寄り添う看護」の実践内容について文献から明らかにすることを目的とした。
【方法】医学中央雑誌Web版5を用いて、「寄り添う」and「看護」を検索語とし、2009~2019年の原著論文を検索した結果、409件抽出された。この抽出された409件のうち、除外基準に基づき文献を選択し、26論文を分析対象とした。さまざまな看護実践の中で挙げられている「寄り添う看護」の実践についての具体的内容をコード化し、類似性・共通性からカテゴリ化を行った。
【結果】「寄り添う看護」の実践内容として、69コード、17サブカテゴリ、3カテゴリが生成された。3カテゴリには、「対象者の悲観的な心情を察知」「対象者を慮る行動」「対象者の意思決定を支援」が挙げられた。
【考察】対象を深く理解するために、思いを感じ取ったり、察したり、汲み取ったりしており、これは日本の文化にも関わっていることが推察された。物理的に近い距離にいて傾聴・受容・共感などコミュニケーション技術を駆使し、信頼関係を構築し、対象のペースに合わせて一緒に歩んでいくことが必要である。「寄り添う看護」は、対象者の心情を理解し、その辛さを少しでも軽減したいという思いを持ちながら、対象の思いに配慮して関わり、信頼関係を構築しながら、専門的な知識を活用しつつ親身になって共に考え、対象のペースに合わせて、一緒に歩んでいくことであると考えられた。
収録刊行物
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- 滋賀医科大学雑誌
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滋賀医科大学雑誌 33 (2), 1-8, 2020-11-11
滋賀医科大学雑誌編集委員会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174750160768
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- NII論文ID
- 120006901561
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- Web Site
- http://hdl.handle.net/10422/00012838
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles