集団現象へのセル・オートマトン的アプローチ

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タイトル別名
  • Cell automaton approach to group phenomena
  • シュウダン ゲンショウ ヘノ セル オートマトン テキ アプローチ

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抄録

本研究では、Latané らの社会的インパクト理論の発展過程を手掛かりとして、集団現象の理解にセル・オートマトン的アプローチの果たす役割に関して検討を行った。社会的インパクト理論は、はじめ精神物理学からの直接的なアナロジーに基づき、社会的影響過程に関する一般理論として構築されたが、その後、個人間の社会的影響過程のより動的な側面を強調した、ダイナミック社会的インパクト理論へと発展した。そして、その理論モデルを検証するために2次元セル・オートマトンモデルを用いたシミュレーション実験が行われ、その結果として、個人間の社会的影響過程から、クラスタリングなどの集団レベルの現象が構成され得ることが明らかにされた。またシミュレーション実験で得られた知見は、同調ゲームという実際の人間を被験者として用いた実験によっても確認されるなど、セル・オートマトンアプローチが集団理論の発展に寄与し得ることが示された。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 2 111-117, 2002

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572174758473472
  • NII論文ID
    120004846236
  • NII書誌ID
    AA11550166
  • DOI
    10.18910/12051
  • HANDLE
    11094/12051
  • ISSN
    13462857
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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