高齢者のせん妄アセスメントとせん妄ケアの\nアルゴリズム開発に向けて

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タイトル別名
  • Assessment and Development of Algorithm for Elderly Patients with Delirium
  • シュウニン コウエン コウレイシャ ノ センモウアセスメント ト センモウケア ノ アルゴリズム カイハツ ニ ムケテ

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抄録

高齢者の精神疾患の代表的なものとして,認知症(Dementia),せん妄(Delirium),抑うつ(Depression)が挙げられる。これらは似たような症状,訴えを呈し,時には同時期に重複して出現することもある。いずれも高齢者だけに特有な疾患ではないが,高齢者に出現した時には若年者よりも症状が非典型的でかつ本人からの訴えが曖昧であることが多い。また,高齢者はこれらの疾患に複数の身体疾患を合併していることも多く,早期治療や適切なケアの提供がなされないと,患者や家族の苦痛がより増大し,回復過程を長引かせてしまうことになる。本稿は,認知症,せん妄,抑うつ,その他の神経認知障害の概念を念頭に置いて,せん妄のアセスメント・ツールとして開発に従事してきた「日本語版NEECHAM混乱・錯乱状態スケール」の内容を紹介した。また筆者がこれまでに研究開発した「術後せん妄ケアのアルゴリズム」を表示した。さらに,個体差の大きい高齢者のせん妄ケア研究として今後取り組むべき課題を提示した。

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