Employment Support Process of the Families for Disabled Members with Higher Brain Dysfunction due to a Traumatic Brain Injury (TBI) at the Time of Adolescence

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抄録

本研究の目的は,青年期の外傷高次脳機能障害者の家族が,彼らの就労をどう支援しているのか,そのプロセスを明かすることである。研究対象は就労している青年期外傷性高次脳機能障害者を持つ家族で,同意を得て半構成的面接を行った。面接は1〜2回,60分程度とした。分析は修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた。結果,研究協力者は11家族の母親であった。家族の就労支援プロセスは【親が道しるべ】をコアとした9個のカテゴリー【障害を認める】【周囲を巻き込む】【強い態度で臨む】【社会規範を諭す】【周囲に障害理解してもらう】【繰り返し挑戦させる】【見守る】【居場所を見つけてやる】が抽出された.家族は【障害を認める】を根底に【道しるべ】となり,周囲を巻き込みながら就労という【居場所を見つけてやる】という支援プロセスが明らかとなった。看護職として【周囲を巻き込む】ことに対する支援が必要なことが示唆された。

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