日本人小児へのBayley乳幼児発達検査(第3版)の有用性

書誌事項

タイトル別名
  • Application of the Bayley Scales of Infant and Toddler Development,Third Edition for Japanese infants
  • ニホンジン ショウニ エ ノ Bayley ニュウヨウジ ハッタツ ケンサ(ダイ3ハン)ノ ユウヨウセイ

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説明

Bayley乳幼児発達検査−第3版(Bayley?III)は乳幼児の発達を詳細に,かつ客観的に評価でき,世界標準で用いられることの多い検査である。しかし,日本版は未だ作成されておらず有用性は確かではない。本研究では,日本人健常12ヵ月児42名と36ヵ月児81名にBayley?IIIとBayley式検査−第2版(BSID?II),発達質問紙(津守式)を実施し,Bayley?IIIの有用性を検証した。米国の健常児と比較した結果,12ヵ月児では言語尺度の得点低下,36ヵ月児では微細運動の得点上昇が認められた。BSID?IIよりは全体的に得点は高く,尺度間には高い相関が確認された。津守式では,両年齢ともに月齢相応の発達を示していた。Bayley?IIIの言語尺度においては,日本人小児には見合わない文法が認められたが,それ以外の教示や用具など実施上の不都合はなく,Bayley?IIIは日本でも使用可能な検査であった。

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