65:35,黄銅板の粒度調整に関する研究

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  • The Grain Control of 65:35 Brass Sheets : The Effect of Casting Methods on Grain Size
  • 65 35 , オウドウバン ノ リュウド チョウセイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

type:Article

As for the grain cont rol of brass sheets, there have already been various researches, such as those by Bassett & Davis and Burghoff & Bohlen and so forth. The prsent authors have noticeed the interesting fact that, according to the difference of the chill mould, bran mould and continuous mould, there appears a corresponding difference in the casting structure, especially in the β kept in unbalanced state resulting from segregation and in the mixing of oxides. This report is to show how the difference mentioned abve gives the influence on 65:35 brass in recrystallization and grain control.

黄銅板の粒度調整に関しては古くから数多くの研究がなされている。Bassett，Davis，Burghoff，Bohlen等は再結晶直後の結晶粒度は加工度，ならびに加工前の結晶粒度に影響されることを認めている。またBack，Towers，Manly等は加熱時間の対数と，平均粒度の対数との間には直線的関係の存在することを見出している。Dowdellは偏訴により現われたβ相の再結晶粒におよぼす影響について，R，Ergangは不完全再結晶板を加工後焼鈍すると，粗大な再結晶粒が現われることを見出している。Cook，MillerはFe，P，Gonser，HeathはCrの影響について，その他Mn，Alの影響について多くの報告が見られる。近年我が国においても粒度調整の必要性に迫られ鳥羽，泉，氏の報告が見られるようになった。また再結晶の機構に関する研究も近年盛んに行はれ，麻国，美馬氏等の発表がある。著者等は，金型，糠型，連続鋳造，など鋳造法の差異により，鋳造組織，特に偏析により不平衡の状態に存在するβ，酸他物の混入状況などが異なることに注目し，これが再結晶現象に，ひいては粒度調整に如何なる影響をおよぼすかを，65:35黄銅について検討し興味ある結果を得たので報告することにした。併せて再結晶粒度におよぼす焼鈍温度，加工度の影響についても報告したい。

identifier:富山大学工学部紀要，11(1/2)

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