ベンチャー企業の企業価値評価 : ベンチャーキャピタルの視点から
書誌事項
- タイトル別名
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- ベンチャー キギョウ ノ キギョウ カチ ヒョウカ ベンチャー キャピタル ノ シテン カラ
- The valuation of a venture : a viewpoint from a venture capital
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説明
ベンチャー企業(VB)の企業価値評価方法には独自の特徴がある。VBの評価を行う主体はベンチャーキャピタル(VC)であり,彼らは現在のVBの企業価値ではなく「商業化」に成功した将来時点でのVB企業価値を評価の出発点としている。そして,将来時点のVB企業価値を現在に割戻した価値を基準にVC持株比率が決定されるが, VCにとって単一の数値の計算だけが企業価値評価の目的ではない。VCは企業価値算出過程で数々のシミュレーションを行い不確実性の高いVB投資を出来る限り数量的に可視化する努力を行っている。このようにVB企業価値評価とは不確実性の下で考えられる発展経路の情報の集まりとして考えられる。こうして得られた情報の集まりを活用し,VCは出資後積極的にVBに経営参加し,情報の非対称性を軽減する努力を行う。彼らは出資時に描いた「商業化」のプランを出来る限り早期に実現すべく努力する。もちろん実際の事業推進策は修正されて行くが,投資時点に行ったシミュレーションは事業管理の道標(milestone)としての役割も果たす。
収録刊行物
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- 富山大学紀要.富大経済論集
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富山大学紀要.富大経済論集 48 (1), 131-152, 2002-07
富山大学経済学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174760615680
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- NII論文ID
- 110000398788
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- NII書誌ID
- AN00408391
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- ISSN
- 02863642
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- HANDLE
- 10110/14018
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- NDL書誌ID
- 6250517
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可