音響分析ソフトPraatを用いた「日本語の音声入門」授業の報告

書誌事項

タイトル別名
  • A report on using Acoustic analysis software Praat to teach Japanese speech
  • オンキョウ ブンセキ ソフト Praat ヲ モチイタ ニホンゴ ノ オンセイ ニュウモン ジュギョウ ノ ホウコク
  • オンキョウ ブンセキ ソフト Praat オ モチイタ 「 ニホンゴ ノ オンセイ ニュウモン 」 ジュギョウ ノ ホウコク

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説明

筆者は、2016年度春学期に日本語日本文化研修留学生向けに開講された研究科目「日本語の音声入門」にて、音響分析ソフトPraatを利用した授業を行った。授業では、学生に日本語音声の基礎知識を教授した上で、学生自身の発音を録音して聞かせ、パソコン画面でその発音を確認する「音声の視覚化」を行った。まずPraatの基本的な使い方を説明し、それからPraatを用いて録音された自分の発音と、母語話者の発音を比較しつつ、日本語の母音、子音、アクセント及びイントネーションを分析する音声実験を実施した。特に、日本語アクセントのピッチ曲線の抽出実験より、学生はアクセントの「高低」について理解を深め、自分の発音を客観的に評価することができるようになった。本稿では、授業の具体的な実施方法や手順について述べ、授業の中で行った音声実験を例示した。さらに期末レポートにおける課題および受講者アンケートを分析し、本授業で得られた成果を報告する。

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