関西方言における接尾辞「ラ」

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タイトル別名
  • カンサイ ホウゲン ニ オケル セツビジ ラ

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抄録

方言記述

本稿は、関西方言における接尾辞「ラ」の形態的特徴及び意味・用法を明らかにするものである。「ラ」には主に次の特徴・働きがあるものと考えられる。a) 体言・準体言に接続し、用言には接続できない。体言の中でも、代名詞における不定称や時を表す一部の名詞のように、名詞そのものの示す範囲が漠然としているものには接続しづらい。b) 前接の語が複数であることを示す。同じく複数性を示す共通語の「たち」は後接できる語の範囲が有生物までであるのに対し、「ラ」は無生物にも後接できる。c) 前接の語を複数ある選択肢のうちの一例として提示する。複数の候補から1 つを例示する「典型的例示」と、候補が前接の語のみと限定的でありながらも同条件の要素の存在をその背後に暗示する「含意的例示」がある。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572174763196800
  • NII論文ID
    120006370913
  • NII書誌ID
    AA11555159
  • DOI
    10.18910/67212
  • HANDLE
    11094/67212
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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