言語活動従事に関与している知識は何か : バフチンの対話論の視点

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タイトル別名
  • What kind of knowledge is related to the engagement in language activities?
  • ゲンゴ カツドウ ジュウジ ニ カンヨ シテイル チシキ ハ ナニカ バフチン ノ タイワロン ノ シテン
  • ゲンゴ カツドウ ジュウジ ニ カンヨ シテ イル チシキ ワ ナニ カ : バフチン ノ タイワロン ノ シテン

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抄録

本稿では、バフチンの初期の著作における「ことばのジャンル」、「シナリオ」、「セリフ」、「言語=ことば」という概念を手がかりとし、ホール(Hall,1993,1995)の議論を角旱釈枠として、言語活動従事に関与している知識というものをバフチンがどのように考えていたかを検討した。その結果、特定の種類の言語活動=実践に従事することに関与している知識はことばのジャンルであること、ジャンルは沈殿した歴史的意識を内包するプロトタイプ的な言語行使の集合であること、ジャンルを「発話の全体を構築するための比較的に安定した一定の定型的形式」などのように実体のあるもののように説明するのは観察者視点に基づく見方であること、などが明らかになった。言語現象はイデオロギー的現象であるので、第二言語教育においてもジャンルに正当な関心を向けなければならないというのがバフチンからの第二言語教育者へのメッセージである。

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