第二言語ライフサイクルの縦断データにみられる日本語の変異と変化

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  • ダイニ ゲンゴ ライフ サイクル ノ ジュウダン データ ニ ミラレル ニホンゴ ノ ヘンイ ト ヘンカ

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抄録

本稿では、韓国人帰国生の姉妹が言語接触中断後10年以上維持している日本語(以下、帰国生日本語とする)に見られる「存在動詞・可能動詞・アスペクト・否定辞」の変異(標準語形・方言形・非標準語形)の使用実態から、個人のライフサイクルにおける第二言語の変化を考察した。第二言語の維持・摩滅期に標準語形が安定的に使用されるなか、方言形はほとんど用いられておらず、方言形使用と言語習得環境との相関関係は弱い。そして、年少者のほうが衰退期により非標準語形の使用率が高くなる。また、同様の衰退期日本語として植民地日本語と比べた結果、接触中断時の年齢が方言形の維持と関わっていると考えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572174768473088
  • NII論文ID
    120006769855
  • NII書誌ID
    AA11555159
  • DOI
    10.18910/73644
  • HANDLE
    11094/73644
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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