書誌事項
- タイトル別名
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- ダイニ ゲンゴ ライフ サイクル ノ ジュウダン データ ニ ミラレル ニホンゴ ノ ヘンイ ト ヘンカ
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抄録
本稿では、韓国人帰国生の姉妹が言語接触中断後10年以上維持している日本語(以下、帰国生日本語とする)に見られる「存在動詞・可能動詞・アスペクト・否定辞」の変異(標準語形・方言形・非標準語形)の使用実態から、個人のライフサイクルにおける第二言語の変化を考察した。第二言語の維持・摩滅期に標準語形が安定的に使用されるなか、方言形はほとんど用いられておらず、方言形使用と言語習得環境との相関関係は弱い。そして、年少者のほうが衰退期により非標準語形の使用率が高くなる。また、同様の衰退期日本語として植民地日本語と比べた結果、接触中断時の年齢が方言形の維持と関わっていると考えられる。
収録刊行物
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- 阪大社会言語学研究ノート
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阪大社会言語学研究ノート 16 128-141, 2019-07
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174768473088
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- NII論文ID
- 120006769855
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- NII書誌ID
- AA11555159
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- DOI
- 10.18910/73644
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- HANDLE
- 11094/73644
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles