老人クラブ会員の参加意欲についての検討

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タイトル別名
  • A Study on Promoting the Participation in Society of Members of an Elderly People's Associate
  • ロウジン クラブ カイイン ノ サンカ イヨク ニ ツイテ ノ ケントウ

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抄録

【目的】「回想法」の映写と「健康づくり」のプログラムの提供が、老人クラブ会員の参加意欲を引き出すのに効果的であるかを検証する。【方法】分析対象者は老人クラブ会員26名であり、映写、血圧測定・健康相談、健康教育を月1回実施した。介入前後の質問紙調査をフェイススケール、高齢者用ソーシャル・サポート尺度(情緒的サポート4項目)、一般性セルフ・エフィカシー尺度(GSES)16項目で分析した。【結果】プログラムの提供により共通の健康課題で交流が深まった。フェイススケールは、6ヵ月後の参加前後を比較すると有意に改善されていた。GSES合計得点と6ヵ月後のフェイススケール参加後の得点・情緒的サポートの合計得点の間には関連がみられなかった。6ヵ月後のフェイススケール参加後の得点と情緒的サポートの合計得点において相関係数0.48(p=.013)で有意差がみられた。【考察】「回想法」と「健康づくり」のプログラム提供は、フェイススケール尺度から老人クラブ会員の参加意欲との関連が見られた。またフェイススケール得点の改善は、情緒的サポートとの正の相関が示唆された。しかし映写の一部の場面を取り上げ、それがどの程度できるかの測定や映写にある折り紙・ちぎり絵・陶芸などを実際に実施するプログラムで自己効力感を高めるなどの検討する必要性が示唆された。

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