スクールカウンセラーにとっての予防教育の意義 : TAEを用いた質的分析を通して

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  • スクールカウンセラー ニ トッテ ノ ヨボウ キョウイク ノ イギ : TAE オ モチイタ シツテキ ブンセキ オ トオシテ

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本研究では,スクールカウンセラー(以下SC)にとっての予防教育の意義を検討することを目的とし,予防的な関わり(授業)を実践したことのあるSC4名を対象に,半構造化面接を行った。そこで得られた語りは,TAE(Thinking At the Edge)の手法を用い分析を行った。その結果,SCが児童生徒の前で授業をすることは,本来の目的である子どもたちへの心理教育的援助を行うことに加え,教員との協働を通して,学校の一員として受け入れられたというSC自身の自己効力感を高め,その後の活動の広がりに肯定的な作用を与えることが示唆された。したがって,SCが実践する授業を通した予防教育は,SCが児童生徒および教員と適切につながり,有効に機能する体制づくりに貢献する活動の一つとして捉えることができると考える。

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