外国人労働者の労災・職業病 : 東京労働安全衛生センターにおける相談記録の分析

書誌事項

タイトル別名
  • ガイコクジン ロウドウシャ ノ ロウサイ ショクギョウビョウ トウキョウ ロウドウ アンゼン エイセイ センター ニ オケル ソウダン キロク ノ ブンセキ
  • Studies on the Occupational Injuries and Diseases of Migrant Workers : Quantitative Analysis of the Consulting Records in Tokyo Occupational Safety and Health Center

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抄録

type:Article

目的 : 本稿は、外国人労働者の労災・職業病に焦点をあて、その実態と補償状況について明らかにし、労災発生の要因としての労働・生活問題と被災者の福祉的課題を検討するための基本的資料の収集・分析を行うことを目的としている。 方法 : 研究方法は、特定非営利法人東京労働安全衛生センターの相談記録を対象として、相談者の属性、被災状況、補償状況などについて統計的に集計・分析を行った。 結果 : 主な結果は次の通りである。 1) 男性、南アジア出身、非合法滞在者が圧倒的に多い一方で、定住者、永住者の家族、日本人の配偶者等も微増傾向にあった。 2) 製造業、建設業の中小企業が多い。 3) 入社後早期の被災が多い。 4) はさまれ・巻き込まれ災害による骨折・切断が圧倒的に多い。 5) 職業病も微増傾向がみられた。 6) 障害補償請求が最も多い。 7) 会社の労災拒否(労災隠し)も少なからず認められた。 8) 申請途中での摘発、逮捕、退去強制が増加している。

収録刊行物

  • 現代福祉研究

    現代福祉研究 11 241-275, 2011-03-01

    法政大学現代福祉学部現代福祉研究編集委員会

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