オセアニアの高齢者福祉施策の転換と課題

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タイトル別名
  • Transformation and challenges of Oceania elderly welfare policy
  • オセアニア ノ コウレイシャ フクシ シサク ノ テンカン ト カダイ

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抄録

民間社会福祉施設職員等の海外研修・調査事業に関する目的と実際の内容を社会福祉に関係する多くの人々に広報し今後、積極的に応募・参加の増加を期待し、2014年度海外研修・調査事業の報告をした。次に、オーストラリアの高齢者施策が2014年7月に転換したため、その現状と課題についてまとめた。65歳以上の高齢化率は、2051年には24.2%になると予測されている。今後の30年間をどのように健康で生活を続けられるかが大きな課題であり、解決策として長く働くことが重要となる。2014年7月に第二の施策転換として開始されたのがCDC( Consumer Directed Care : 消費者主導のケア)である。CDCとは、サービスを利用する人が必要とするケアの種類やその受け方の決定過程にしっかり関与するというものである。さらに、ハイケア・ローケアの区別をなくした。2ヵ月後の現場は混乱と挑戦の最中であった。今後、在宅ケアが急増し、緩和ケアと認知症ケアがさらに細分化される。政府の補助金や資産管理、責任性、価値観などを含めて、今後の課題は、高齢者ニーズとケアのマッチング、高齢者の期待度、政府の予算削減への専門家として の苦慮と挑戦、人材の確保や職員の技術向上等の課題が挙がった。

収録刊行物

  • 現代福祉研究

    現代福祉研究 16 119-134, 2016-03-01

    法政大学現代福祉学部現代福祉研究編集委員会

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