ライプニッツ論(第一部) : 「理性会通論」への補遺

書誌事項

タイトル別名
  • On Leibniz, Part 1 : Appendix to "Bond between Reason and Humanity"
  • ライプニッツロン 1 リセイカイ ツウロン エ ノ ホイ

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説明

和語にいう「ことわり」には、人間の関与しえない天然の「理」と、とくに人間の社会に関係するひとの「性」とが共存する。「理」と「性」とが相合い相通じる「会通」の様相は、文化の個性を形成する。東西文化の間にはこの様相に根本的といえる対立がある。たとえば西洋近世以後「自然法」と呼ばれるものは実は神の法という意味の人性論であり自然の法ではないがこれは東洋には見られない、など。 これを論じながら、両者の混淆を含まない西洋近世の見落とされた出発点として17世紀のライプニッツを上げ、彼の自然学と倫理学との調和を論じようとしたもの。

収録刊行物

  • 社会労働研究

    社会労働研究 40 (3・4), 116-211, 1994-02

    法政大学社会学部学会

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