ケルン日本文化会館日本語講座受講者に対するアンケート調査結果報告:学習者分析から新シラバスの提言へ

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  • ケルン ニホン ブンカ カイカン ニホンゴ コウザ ジュコウシャ ニ タイスル アンケート チョウサ ケッカ ホウコク ガクシュウシャ ブンセキ カラ シン シラバス ノ テイゲン エ

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抄録

ケルン日本文化会館・日本語講座では、2000年度、講座開始時の受講者対象アンケート調査に加え、講座終了時にもアンケート調査を実施した。本調査研究報告は、その結果を報告すると同時に、結果を分析し、新しいシラバスの提言を行うものである。調査内容は、受講者の基本的なニーズ・レディネス、講座運営に対する評価、既習の学習項目(文型、語彙、言語機能)に関する受講者の自己評価である。アンケート調査は講座開始時に140名、一年後の講座終了時には70名からの回答を得た。本アンケート調査結果から明らかになったことは以下の6点である。受講者の日本語学習の動機は日本及び日本語への興味であり、その具体的内容は多岐にわたる。受講者は3年以上という長い期間を想定して学習を行っている。初級段階では来日経験が少なく、日本人がまわりにあまりいない環境の者が多いが、中級、上級では、来日経験があり、日本人の友達がいるという受講者が多い。 自己評価の結果から、文型の知識には自信があっても、それを実際にどのような機能で使用できるのか理解できていない受講者が多い。しかし、一方で自信のない言語機能を身につけたいと考えている受講者も多い。 トピックやテーマ別の語彙に関しても自己評価が難しい受講者が多い。 以上の結果から、従来から採用されている文型を中心としたシラバスを見直し、機能やトピック・テーマにも重点を置いたシラバスを取り入れる必要があることが明らかになった。現在新しいシラバスを作成し、その試行段階である。

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