保育士養成機関における「施設実習」の現状と課題(2) : 実習事後指導を通した「自己評価」と「気づき」に関する分析から

書誌事項

タイトル別名
  • Current Status and Problems with Practical Training at Welfare Facilities for Nursery Teacher Trainees in Junior Collges(2)-Self-Evalution and Awareness on Practical Training in Social Institutions-
  • ホイクシ ヨウセイ キカン ニ オケル シセツ ジッシュウ ノ ゲンジョウ ト カダイ 2 ジッシュウ ジゴ シドウ オ トオシタ ジコ ヒョウカ ト キズキ ニ カンスル ブンセキ カラ

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抄録

本研究は、保育士養成機関の保育実習のひとつ「施設実習」に焦点をあてながら、その実践課題について検討を行っている。前回は、実習に至るまでの事前取組と指導についての過程を検討した。今回は、その継続研究として、「施設実習」事後指導における面接及び実習のまとめシートを総合的に分析することによって、学生の実習後の自己評価を媒介とした「気づき」に着目しながら、実習後の自己の高まりの様相について明らかにしていくことを目的とした。その結果、施設種別によつて、実習生の「気づき」に相違が見られ、また、面接やシートで得られたデータを分析することによって、実習生の自己の高まりに関連した気づきの要因として、【とまどい】【憤り】【失敗不安】【エピソード】【気づき】【距離感】【信頼関係】【チームワーク】【やりがい】【理解の拡がり】の10カテゴリーが大きく影響していることが確認された。今後も、保育士養成にあたって、学生自身の保育士に対するイメージ化と将来像を明確化させていくことは重要であり、そのためにも、実習後の振り返りの時間を十分に確保しながら、自己評価と他者評価の摺り合せを行い、学生自身の「気づき」を媒介とした省察のあり方を検討していく必要性がある。

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