九州学生ラグビーフットボール選手の脚筋力および形態・体力

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  • 石原 一成
    Master’s Program of Education,Osaka Kyoiku University
  • 堀田 曻
    Institute of Health Science, Kyushu University
  • 高杉 紳一郎
    Department of Rehabilitation, Faculty of Medicine, Kyushu University
  • 照屋 博行
    Department of Physical Education, Fukuoka University of Education
  • 三村 寛一
    Department of Physical Education, Osaka Kyoiku University

書誌事項

タイトル別名
  • Lower Limb Muscular Strength, Physical and Performance Characteristics of Kyushu Collegiate Rugby Football Players
  • キュウシュウガクセイラグビーフットボールセンシュノキャクキンリョクオヨビケイタイ・タイリョク
  • キュウシュウ ガクセイ ラグビーフットボール センシュ ノ キャクキンリョク

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抄録

九州学生ラグビーフットボール連盟に所属する上位チーム(全国大学選手権出場レベル)および下位チーム(全国地区対抗大学ラグビー・フットボール大会出場レベル)の各15名の選手計30名について,形態測定,パフォーマンステストおよび等速性脚筋力測定を行い,上位チームと下位チームの結果について比較した。その概要は次の通りである。1.上位チーム(n=15)の身体特性は,身長172.9±5.24cm,体重75.1±8.39kg,体脂肪率17.7±3.91%,除脂肪体重61.7±5.81kg,除脂肪体重/身長35.6±2.77kg/m,胸囲95.4±6.14cm,上腕囲30.8±3.08cm,前腕囲27.2±1.62om,大腿囲58.1±5.21cm,下腿囲39.2±2.75cmであった。一方,下位チーム(n=15)では,身長174.0±4.15cm,体重76.2±11.42kg,体脂肪率19.4±5.18%,除脂肪体重61.0±5.82kg,除脂肪体重/身長35.0±3.04kg/m,胸囲96.4±7.57cm,上腕囲30.2±3.08cm,前腕囲27.0±1.44cm,大腿囲56.0±4.45cm,下腿囲40.0±2.97cmであり,両群間に統計学的な有意差は認められなかった。2.上位チームのパフォーマンステストの結果は,50m走6.65±0.27秒,垂直跳び56.6±4.42cm,ベンチプレス100.7±8.42kg,アームカール47.3±5.04kg,Vシット(腹筋)46.8±6.48回,握力(右)44.3±5.56kg,(左)41.7±4.48kg,背筋力180.9±32.94kgであった。一方,下位チームでは,50m走6.92±0.25秒,垂直跳び51.6±土6.24cm,ベンチプレス89.7±14.20kg,アームカール39.7±4.81kg,Vシット(腹筋)44.4±7.21回,握力(右)46.3±4.59kg,(左)42.9±5.79kg,背筋力172.0±26.75kgであり,Vシット(腹筋),握力(右・左),背筋力を除く全ての項目で上位チームの選手の方が有意に優れていた。3.等速性脚筋力のうち体重当たりのピークトルク値は,膝関節伸筋群(右足)の測定角速60deg/secでみられ,5%水準で上位チームの選手の方が大きな値を示した。4.等速性筋持久力については,膝関節屈筋群,膝関節伸筋群ともに5%水準で上位チームの選手の方が優れた値を示した。このような両群間にみられた有意差は,主としてウエイトトレーニングを含む総合的な練習内容の差によるものと考えられる。

収録刊行物

  • 健康科学

    健康科学 19 53-66, 1997-03-18

    九州大学健康科学センター

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