水田除草剤が水稲種子根の伸長に及ぼす影響

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  • Influence of rice herbicides on seminal root elongation of rice seedlings.
  • スイデン ジョソウザイ ガ スイトウ シュシ コン ノ シンチョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

除草剤が水稲の根に及ぼす影響を正確かつ簡便に評価するため,種子根が均一に伸長した幼苗を用いる方法を考案し,培養液の濃度,温度条件および培養期間について検討した.さらにこの方法を用い,北部九州において使用されている主要な除草剤を評価した.その結果,培養液にセーレンゼンの燐酸塩緩衝液10倍液を用い,温度25℃で5日間培養するのが適当であると考えられた.この条件下で23種類の除草剤を検定したところ,ほとんどの除草剤において幼芽長と冠根数は標準液の10^(-1)以下の濃度では抑制がみられなかったのに対し,種子弓長は10^(-1)以下の濃度でも抑制された.種子根長を抑制する濃度は薬剤間で異なり,標準濃度でも全く抑制しなかったのが1剤,標準濃度にのみ抑制が認められたのが1剤,10^(-1)濃度以上が4剤,10^(-2)濃度以上が11剤,10^(-3)濃度以上が4剤で,2剤には10^(-4)濃度でも有意差が認められた.

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