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- 黄 英
- 中国海洋大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Evolution of the Utopian Ideas in Kenji Miyazawa's Works
- ケンジ ブンガク ニ オケル ユートピア ノ シンテンカイ キボウ ト ヒタン トノ ハザマ
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抄録
賢治の初期作品「双子の星」に措かれた天上世界や、大正十三(一九二四)年に生徒に筆写させた「黄いろのトマト」に現われた現代風で且つ原始的な楽園などのユートピアは、現実世界と遠く離れているか、あるいは、どこか人に知られぬところにあるものである。このようなユートピアは、「黄いろのトマト」の結末で示唆されているように、醜悪な現実世界との接触、衝突などのプロセスを経て、相対化されてしまって、結局、崩壊するに至ることを免れない。それまで夢見つづけてきたユートピアの崩壊の結末を受けとめ、次のステップへの出発、つまり新しいユートピアの再構築に立ち向かうのが大事であろう。賢治作品の世界はこの時期(大正十三(一九二四)年)から、どのような変化が現れてくるだろう。本稿では、大正十三年ころから賢治の言説によく出てくる「新しい」という言葉に注目し、賢治におけるユートピアの新展開が、どのようになされているのかを、考察してみたい。
収録刊行物
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- Comparatio
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Comparatio 11 36-47, 2007-11-20
九州大学大学院比較社会文化学府比較文化研究会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174790072192
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- NII論文ID
- 110007159102
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- NII書誌ID
- AA11370798
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- ISSN
- 13474286
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- DOI
- 10.15017/16058
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- HANDLE
- 2324/16058
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- NDL書誌ID
- 9343145
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可