果実中の残存亜硫酸の測定

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  • Determination of sulfite remaining in fruits
  • カジツ チュウ ノ ザンソン アリュウサン ノ ソクテイ

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抄録

(1) Rosanilin・HCl-formaldehyde試薬による亜硫酸の比色定量法を検討し,リンゴの場合に適用出来ることを確めた. (2) Rosanilin・HCl-formaldehyde試薬は渋柿成分では青紫色に呈色し沈澱を生じた.これに対して甘柿抽出液およびtannic acidでは亜硫酸と同様赤紫に発色した.さらに渋柿でも成熟,alcohol処理,干柿等脱渋過程のものは甘柿同様に赤紫色を呈した.いずれにしてもrosanilin・HCl-formaldehyde試薬は柿には利用出来なかつた. (3)亜硫酸のpolarographyについて検討し, McIlvaine緩衝液でpH3に調節して測定すれば典型的な亜硫酸のpolarogramが得られ,その波高は亜硫酸の濃度に比例することを確めた.(4)柿およびリンゴ果実の抽出液は亜硫酸のpolarogramの測定を妨害しないことが認められた.

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