発達障害児のための集団心理療法「もくもくグループ」の意義と課題① : 卒業生を対象とした知能検査および面接調査から

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タイトル別名
  • Implications and perspectives of group sychotherapy for children with developmental difficulties, "Mokumoku-group": a follow-up research using intelligence test and interviews

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抄録

本研究では,発達障害児のための集団心理療法「もくもくグループ」に過去参加していた経験者を対象に追跡調査を行い,集団心理療法の意義と課題について検討した。15名の集団心理療法経験者に対し,知能検査としてWISC”EまたはWAIS-IIIを実施し他者評価による適応状態の評定及び半構造化面接による聞き取りを行った。結果,青年期においても,認知的発達の偏りや対人関係の問題などの特徴が見られた。しかし職場・学校での適応は良好であり,グループセラピーの体験が影響していることが考えられた。面接調査からは,グループの場が参加者の心理的な居場所として機能しており,経験を重ねる中で集団心理療法の目的や意義が自然と自覚される可能性が示された。対象者の他児への意識性についてはばらつきが大きく,グループ中のプロセスも踏まえ詳細な検討を重ねる必要が有ることが示された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572174791812992
  • NII論文ID
    120005451536
  • NII書誌ID
    AA12461491
  • DOI
    10.15017/1448901
  • HANDLE
    2324/1448901
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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