<特集論文>政党システムとガバナンス : 2つの運動の事例から

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  • 三輪 博樹
    中央大学法学部兼任講師 (政治学, インド政治)

書誌事項

タイトル別名
  • Party System and the Matter of Governance: The Cases of Two Movements in India

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抄録

インドでは2014年4月から5月にかけて第16次連邦下院選挙が行われ, その結果, 野党のインド人民党が単独で下院の過半数を制する圧勝を収めて, インド国民会議派から政権を奪回した。今回の選挙は, 良い統治 (ガバナンス) を求める有権者からの圧力によって, 政権交代がもたらされた選挙であったと言える。今後, ガバナンスの問題は, インドの選挙政治や政党政治において重要なキーワードのひとつとなるであろう。また, 今回の選挙では, ガバナンスをめぐって州レベルでも興味深い動きが見られた。首都デリーにおける庶民党と南部アーンドラ・プラデーシュ州におけるテランガーナ民族会議の事例は, どちらも, 良いガバナンスを求める人々の運動と関わることによって地域政党が勢力を増大させ, 州政権を樹立するまでに至ったという事例である。このようなガバナンスをめぐる州レベルの動きは, 長期的には, インドの政党システムに対して何らかの変化をもたらすかもしれない。

収録刊行物

  • 現代インド研究

    現代インド研究 5 5-23, 2015-02-27

    人間文化研究機構地域研究推進事業「現代インド地域研究」

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572174797086464
  • NII論文ID
    120005844235
  • NII書誌ID
    AA12520400
  • DOI
    10.14989/216645
  • HANDLE
    2433/216645
  • ISSN
    21859833
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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