戦争の「事後」を考える : 東京市忠霊塔のゆくえ
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- 長 志珠絵
- 神戸大学大学院国際文化学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- The trace of War Memory in Occupied Japan
- センソウ ノ 「 ジゴ 」 オ カンガエル : トウキョウシ チュウレイトウ ノ ユクエ
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説明
本稿は日中戦争以降,戦没兵士の集合的な納骨施設かつ巨大な構築物として計画・建設が進められた本土各地の「忠霊塔」のうち,首都に設置された「東京市忠霊塔」を,1 外地忠霊塔との関係,2 東京という政治都市に設置されたことの意味を明らかにする。特に本稿の方法の特徴は,米軍占領期とその史料に言及したことで,戦後の忠霊塔を占領軍の政治文化として議論した点である。戦時下の帝都空間でシンボリックに扱われた戦争シンボルが,戦争末期にどのような状況下にあったか,他方,戦争の事後の社会のなかでどのような意味転換を果たすのか,その過程を歴史学研究の手法を通じて明らかにし,戦争記憶を読み解こうとする試みである。
収録刊行物
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- 人文學報
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人文學報 104 137-166, 2013-03-29
京都大學人文科學研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174797221888
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- NII論文ID
- 120005466750
- 40019779404
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- NII書誌ID
- AN00122934
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- DOI
- 10.14989/189489
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- HANDLE
- 2433/189489
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- NDL書誌ID
- 024829674
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- ISSN
- 04490274
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可