大学生の就職活動と体育会所属との関係についての研究

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  • 松尾 寛子
    京都大学学生総合支援センター キャリアサポートルーム

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抄録

学校から社会への接続の中心が大学に移り, 大卒新卒者の就職は大きな関心を集めている. 大卒新卒者が就職活動を経て円滑に社会に出て行くために個々人にどのようなことが求められ, 大学や社会からどのような働きかけが必要なのかを明らかにすることは大卒新卒者のキャリア形成のみならず, 社会や経済の安定を実現するという意味でも重要である. 本稿では就職活動と学生生活の関係を明らかにすることを最終目的としつつ, 特に体育会に注目し, 体育会に所属していることが就職に有利かどうかを実証的に検証する. 分析の結果, 内定の有無や人気企業への内定, 就職活動期間, 内定到達率のいずれにおいても体育会所属群が他の群にくらべて有利だという結果は得られなかった. 部活・サークルによらない全体の傾向として, エントリーシートを多く提出すると面接を受ける社数も多くなるが, エントリーシート提出社数や面接社数と内定数とは相関がないことが明らかになった. また, 準備期間が長くなると活動期間が短くなる傾向があることも示唆された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572174798155648
  • NII論文ID
    120006454698
  • NII書誌ID
    AA12683824
  • DOI
    10.14989/230510
  • HANDLE
    2433/230510
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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