<論説>一八六三年ポーランド反乱前夜の革命路線決定とロシア軍士官結社

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タイトル別名
  • <Articles>The Determination of the Revolutionary routes and the Organization of the Russian Officers, on the eve of the Polish Rebellion in 1863
  • 1863年ポーランド反乱前夜の革命路線決定とロシア軍士官結社
  • 1863ネン ポーランド ハンラン ゼンヤ ノ カクメイ ロセン ケッテイ ト ロシアグン シカン ケッシャ

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説明

この論文は、十九世紀五〇年代末～六〇年代初ロシアの第一次革命的情勢の時期において、ロシアの革命運動が軍事革命の路線をとるにいたった事情に考察を加えたものである。当時、資本主義発展の道をたどりはじめたばかりのロシアでは労働者階級の組織的結集、革命政党の大衆のなかでの定着が見られず、このため、当時の革命家は人民革命を基本としつつも、革命のイニシアティヴを唯一の組織された力としての軍隊に期待するにいたったのである。結局は、準備不足のため、革命にはいたらなかったが、この過程において歴史発展の原動力としての人民の役割、ツァーリズムの階級的本質、ロシア゠ポーランド革命的同盟の基礎についての理解は深まり、次の時代への遺産としてひきつがれることになる。

収録刊行物

  • 史林

    史林 51 (1), 75-102, 1968-01-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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