<論説>東亜青年連盟 (アシャルーゲー) の成長とビルマ独立への影響 : その組織を中心に

DOI HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • The Influence of the East Asia Youths' League (ǝsha. luŋƐ) on Burmese Independence Movements
  • 東亜青年連盟(アシャルーゲー)の成長とビルマ独立への影響--その組織を中心に
  • トウア セイネン レンメイ アシャルーゲー ノ セイチョウ ト ビルマ ドクリ

この論文をさがす

抄録

本論は、日本占領下のビルマにつくられた東亜青年連盟(アシャルーゲー) の検討を通じ、東南アジア占領の意義付けに提言をなそうとするものである。今回はその組織を中心に論ずるが、まず、アシャルーゲーが一元化された命令系統を持ち、制度化の進んだ、五〜六万人の人気ある大組織となったことを、その成長過程と共に分析する。さらに同組織が、戦後はパサパラの最有力組織の一つとなり、その対英闘争を支えたことを指摘する。アウンサンらビルマ側民族運動のリーダーが認めるように、戦前のタキン党らの大衆組織化が、彼らを苛立たせるほどに困難のものであったとすれば、このように統制力のある大組織が登場した意義は大きく、その意味で民族運動の高次化が起ったといえる。

収録刊行物

  • 史林

    史林 79 (2), 227-257, 1996-03-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ