<論説>平安期平城京域の空間利用とその支配

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タイトル別名
  • <Articles>The land utilization and territorial occupation of the abandoned Heijyo Capital (平城京) area in early medieval Japan
  • 平安期平城京域の空間利用とその支配
  • ヘイアンキ ヘイジョウキョウイキ ノ クウカン リヨウ ト ソノ シハイ

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抄録

廃都後の平城京域は貞観六年の「都城道路変為田畝」という記事により、大部分が早期に水田化したとされ、興福寺膝下に成立した中世都市奈良のみが存続したと概説される。しかしながら、それを裏付けるべき、水田化の具体的な変化の過程やその空間的差異、推進主体ないし背景について、十全に明らかにされているとは言い難い。そこで、本稿では、平安期の平城京域を対象として、(1)土地利用変化のプロセスとその空間附差異の解明、(2)それに対応した領域編成形態の態様の抽出、(3)空間支配の歴史的展開への位置付け、という景観や領域形態という空間的次元を重視した三段階からなる検討によって、実証的な議論を行うことを試みた。

収録刊行物

  • 史林

    史林 81 (5), 680-718, 1998-09-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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