<論説>ブルーノ・タウトとベルリンの住環境 : 一九二〇年代後半のジードルンク建設を中心に (特集 : 環境)

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タイトル別名
  • <Articles>Bruno Taut und die Berliner Wohnumwelt. Mit Schwerpunkt auf dem Siedlungsbau in der zweiten Halfte der zwanziger Jahre des 20. Jahrhunderts (Special Issue : The ENVIRONMENT as Seen in from Historical, Geographical and Archaeological Perspectives)
  • ブルーノ・タウトとベルリンの住環境--一九二〇年代後半のジードルンク建設を中心に
  • ブルーノ タウト ト ベルリン ノ ジュウカンキョウ 1920ネンダイ コウハン ノ ジードルンク ケンセツ オ チュウシン ニ

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抄録

ドイツの建築家ブルーノ・タウトは、一九二〇年代後半のベルリンにおいて広範な社会層のための住宅建設に大々的に関与する。当時ベルリンでは公的な援助のもと非営利的住宅建設団体が積極的に住宅建設を進めていた。タウトが設計した「ジードルンク」だけでも、そこにもうけられた住居は一万二千におよぶ。タウト研究は近年盛り上がりを見せているが、そうした研究では彼の活動と、一九世紀の都市化によるベルリンの変化を関連づける視点は希薄である。本稿は、一九世紀前半以来のベルリンの住環境の変化とそれに対応すべく展開した住宅改革運動の系譜の中にタウトのジードルンクを位置づけることを目的とする。そのためにまず一九世紀の住環境と佐宅改革運動を概観するが、その際注目するのは一八六二年の「ホープレヒト案」によって生み出されたベルリンの都市構造である。この都市構造を念頭に置きタウトのジードルンクの評価を試みたい。

収録刊行物

  • 史林

    史林 92 (1), 70-96, 2009-01-31

    史学研究会 (京都大学大学院文学研究科内)

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