<論説>シュメール都市国家ラガシュにおける神殿の社会組織について : 割当地保有者をめぐつて (特集 : 都市研究)

書誌事項

タイトル別名
  • <Articles>On the Social Organization of the Temple in the City-state of Lagash in Sumer : around the problem of the allotment-holders (Problems on Cities)

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説明

シュメール神殿経済の古代西アジアの経済発展におよぼした影響は、測りしれないほど大きい。しかしながら実際にシュメール経済を研究せんとする場合、神殿経済の細部にわたつて多方面な記録を残しているのは、ラガシュのバウ神殿しかない現状である。そしてこのバウ神殿文書は既に A・シュナイダー及び P・A・ダイメルによつて一応の整理がなされており、最近の欧米の研究書においてもこの二人の業績はシュメール社会・経済研究の権威とされており、古代西アジアの社会・経済の研究は、新らしく史料の出土したヌヂやパレスチナなどに向つている。ところがどの時代、どの民族にあつても神殿経済は重要な意義をもつており、そのような研究に当つて改めてシュナイダーらの業績が参照されるのが常である。新らしい材料に恵まれない我々にとつては、我々の手にしうるラガシュ出土の楔形文字史料によつてシュメール経済を分析することが、古代西アジア社会の研究に近づく、最も妥当な道の一つであると思つた次第である。

収録刊行物

  • 史林

    史林 41 (6), 581-604, 1958-11-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572174802041728
  • NII論文ID
    120006818158
  • NII書誌ID
    AN00119179
  • DOI
    10.14989/shirin_41_581
  • HANDLE
    2433/249380
  • ISSN
    03869369
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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