<論説>居延漢簡とくにウラン・ドルベルジン出土簡について

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タイトル別名
  • <Articles>Documents of the Han Dynasty on Wooden Slips from Edsin-Gol Region especially Ulan-Durbeljin
  • 居延漢簡とくにウラン・ドルベルジン出土簡について
  • キョエンカンカン トクニ ウラン ドルベルジン シュツドカン ニ ツイテ

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抄録

中国の西北辺境、エチナ川流域の漢代の堡塁から発見せられた木札文書は労榦氏によつて釈読せられており、またその発掘の事情については F・ベルグマン氏および B・ゾムマーシュトレム氏によつて報告されているが、この一万片に及ぶ木札文書個々の出土地については今まで詳しい事情が知られていなかつた。ところが中国科学院考古研究所から出版された「居延漢簡甲編」に至つて、そのうちの約二千片ちかくの出土地が明らかにされた。そこでこれをもとにしてウラン=ドルベルジンから出土した木札文書を集成することを試みた。その結果、ウラン=ドルベルジンが肩水都尉府に属する肩水候官のあつた所ということが判明した。さらに肩水都尉府の位置はその南方三キロのタラリンジン=ドルベルジンであることも推定されるようになつた。

収録刊行物

  • 史林

    史林 44 (3), 402-415, 1961-05-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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