<研究ノート>式目註釈書について

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タイトル別名
  • <Notes>On the notes of "Shikimoku"
  • 式目註釈書について
  • シキモク チュウシャクショ ニ ツイテ

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抄録

この拙稿は、初めに『中世法制史料集』第一巻 (鎌倉幕府法) 第二部追加法集の編集に当り調査し、また、その後調べた諸本についての解題を試み、聊かこれを系統的に分類してみた。次に、式目が甚だしく現行法規としての効力を失った室町末期から、式目註釈学が盛んになったのはどうしてか。しかも、その式目註釈学が、必ずしも今日云う「法制史学」でなく、著しく漢学的訓詰学であったのはどうしてか。そのような式目註釈家にはどんな家筋があったか。式目三家と云はれた斎藤・飯尾・清家のうち、前者が不振に陥った後も、独り清家の栄えたのはどうしてか。それは、消家の家学の然らしめる所であると思うから、それについて卑見を述べた。もとより甚だしく粗雑なものであるから、諸彦のお教えを仰ぎ、よりまとまったものにしたい。

収録刊行物

  • 史林

    史林 46 (5), 837-857, 1963-09-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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