ワーキングメモリの小さい子どもに対する学習支援 : 児童1人ひとりのワーキングメモリ特性を生かした学習

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タイトル別名
  • Learning support for children with poor working memories : Learning based on the characteristics of the working memories of individual children
  • ワーキングメモリ ノ チイサイ コドモ ニ タイスル ガクシュウ シエン : ジドウ 1ニン ヒトリ ノ ワーキングメモリ トクセイ オ イカシタ ガクシュウ

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説明

本研究の目的は,1人ひとりの児童が授業に参加できるようなクラス作りを行うことであった。そのため,先行研究(宮崎他,2014)では,児童が算数の授業で経験する困難な場面をクラスで発表し,話し合った。そうすることで,話し合い場面で話し合いについていけず,他の児童の発言を聞くことができない児童がいることをクラス全体で共通認識した。本研究では,次のステップとして,児童のワーキングメモリのアセスメントを行うとともに,授業等の学習・生活場面での行動特徴を自己評価させた。そして,児童自身が自分のワーキングメモリの特性を認識し,それを踏まえた学習と発表を進めていけるように,サポートファイルを作成し,クラスの児童に配布した。自己評価の結果,ワーキングメモリの小さい児童は,大きい児童よりも,たとえば,「話し合い場面で話し合いについていけず,他の児童の発言を聞くことができない」ことをより強く認識していることが分かった。また,サポートファイルでは,すべての児童に,言葉および視覚情報の両者を用いた学習・発表を行うように励ました。

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