大学新入生健診におけるメンタルヘルス調査の検討 <原著>

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タイトル別名
  • Evaluation of depression when entering a university <Original Article>
  • 大学新入生健診におけるメンタルヘルス調査の検討
  • ダイガク シンニュウセイケンシン ニ オケル メンタル ヘルス チョウサ ノ ケントウ

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抄録

近年,大学生のうつは増加傾向にあり,学校生活にも大きな影響を及ぼす。また,早期にうつ病を発症すると,その後も再発しやすく,慢性的な経過をたどる。そのために,大学メンタルヘルスの現場において,抑うつ症状の早期発見と早期治療は極めて重要である。そこで,本研究では,抑うつ症状の程度によって,BDI-IIの各項目得点に違いがあるかを検討した。その結果,自殺念慮,悲しみや喜びの消失,罪責感,活力喪失といった項目が高得点の場合には,総得点が有意に高くなることが明らかになった。また,これらの項目で高得点を示した新入生は,全体の約1%であった。今回の検討から,総得点だけでなく,自殺念慮や悲しみ,喜びの消失,罪責感,活力喪失などの項目にも注目して検討し,早期の支援につなげていく必要があると考えられた。

収録刊行物

  • 総合保健科学

    総合保健科学 31 13-17, 2015-03-01

    広島大学保健管理センター

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