看護教員の職業選択動機別によるソーシャルサポート,ストレス,バーンアウトとの関連について <原著論文>

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship of career choice motivation and social support on stress and burnout in nursing teachers
  • 看護教員の職業選択動機別によるソーシャルサポート,ストレス,バーンアウトとの関連について
  • カンゴ キョウイン ノ ショクギョウ センタクドウキ ベツ ニ ヨル ソーシャルサポート,ストレス,バーンアウト ト ノ カンレン ニ ツイテ

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抄録

本研究では看護教員の職業選択の動機別によるソーシャルサポート,ストレス,バーンアウトとの関連について検討するため,中国地方の看護師養成所の女性教員を対象に看護教員ストレッサー尺度,職場のソーシャルサポート尺度,日本語版Maslach Burnout Inventory(MBI)の自記式質問紙法を行った。 有効回答数は169人(有効回答率55.2%),職業選択の動機には「職場上司の命令」が43人(25.4%),「先輩や周囲の勧め」が39人(23.1%)であった。「元々教員を目指していた」は5人(3.0%)であったが,ソーシャルサポートが高く,ストレスが低く,個人的達成感(p<.05)が高かった。一方「臨床より教育に興味」と「家庭の事情や体調,夜勤を避ける」という動機を選択した者は,教員のストレス要因の一つである「教員資質」が高く,教員資質のストレスは情緒的消耗感(r=.46,p<.001)と「脱人格化」(r=.47,p<.001)との正の相関が高かった。これらの結果から他者の勧めや止むを得ない事情が動機で教員となった場合,バーンアウト傾向を示すことが推察された。

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