口永良部島におけるメギスの採餌生態

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タイトル別名
  • Foraging ecology of the reef fish Dampieria cyclophthalma (Pisces: Psuedochromidae) at Kuchierabu Island
  • クチノエラブジマ ニ オケル メギス ノ サイジ セイタイ

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抄録

亜熱帯水域に位置する口永良部島の磯においてメギス科魚類の1種メギス Dampieptia cyclophthalma の食性と採餌行動について研究した。146個体の胃内容物の分析によると、本種は底生の無脊椎動物から魚類まで捕食していた。死サンゴ礁の棚や岩の下に生息し、行動圏の広さは9-37㎡であった。本種は岩の下や側面で待ち伏せし、突然飛びついて餌を捕捉した。1回の待ち伏せ時間は平均26から37秒間であり、10分間に7-15回場所をかえて待ち伏せした。岩の下や側面に沿って移動し、待ち伏せ場所間の平均距離は1.4から2.1mであった。本種が待ち伏せ場所をかえるのは、餌の移動範囲が極めて狭く、同じ場所で長時間待っても新たな餌の接近が期待されないためであろう。

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